「助けを必要としている人を放っておけない」という祢津(ねつ)順子理事長。 16年前「川崎パソコンボランティア」という団体で障がい者にパソコンを指導したことをきっかけに、2000年に“超初心者”を対象としたパソコン教室「カルミアネット」を設立。2年後には目標を社会貢献に据え、NPOとして法人化した。 東京・青山と麻生区の新百合ヶ丘で開講。パソコンの電源を入れるところから始まる基礎講座は全7回。難しい言葉は使わず、相手が理解するまでとことん付き合う。希望者はワード、エクセル、メールコースに進む。 「パソコンだけでなく、人間同士の温かい出会いの場も提供したい」という祢津さん。修了者は950名を超え、毎月1回のOB会、年2回の親睦会を開催し互いに絆を強めている。 受講費の一部は町田市の作業所や、障がい者支援施設に寄付し、アフリカの子どもや被災地の子どもたちの支援も行っている。祢津さん自身も障がい者就労支援や、障がい児の自立を目指す活動にも積極的に参加している。 グループ名にある「カルミア」の花言葉の一つが「大いなる希望」。高齢者や障がい者が仲間に出会い、パソコン技術を覚え、才能を伸ばしたり助け合ったりする。 そんな希望に満ちた場所づくりを目指している。 |
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2013年4月13日 神奈川新聞掲載
(取材・文 市民記者 佐々木直子)
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